妖女倶楽部

妖怪創作「妖女倶楽部」のキャラ設定置場。暫定版につき後に変更・削除する場合があります

新潟ミケ

妖女界のトップアイドル。「おけさ節」は彼女が考案したものらしい。彼女の踊り見たさに倶楽部の宴会に出席する者も多い。飼い猫だった頃、娘に化けて懸命に働き主人を助けたという美談が語られる一方、彼女に付きまとっていた男が謎の失踪を遂げたという噂もある。

「みんな~~!今日はミケの舞台に来てくれてありがと~~!はりきって踊っちゃうからね~~♪」

「ハアー 佐渡へ  佐渡へと草木もなびくヨ 佐渡は居よいか 住みよいか♪」

「え、ミケを追っかけてた人がいなくなったの?へえーよくわかんないけど、ミケはしつこい人と、約束を守らない人はキライだぞ★ とだけ言っておくね♪」

 

>佐賀コマ
「あっ!可愛い白猫さん見ーっけ★さあさあ、そんな端っこで眺めてないで、ミケと一緒に踊りましょー♪」

 

>石川マツリ
「美味しそうなお魚~!一匹もらうねー(シュパッ)」

 

>広島オロチ
「もお~しつこいですよオロチさん。ミケはみんなのために踊るの!個人的なご依頼は受け付けてませ~ん!」

 

昔、佐渡に借金を抱えた老夫婦がいた。飼い猫は娘に化け遊女屋で働き、彼女の唄は「おけさ節」として流行する。ある船頭が、彼女が油をなめている所を目撃した。船頭は口止めされたが、後日船の上で話してしまった。すると黒雲に乗った大猫がやって来て、彼を八つ裂きにしたという。

◆参考資料
「日本伝説大系 第三巻 南奥羽・越後」みずうみ書房

 

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岡山マイ

何かを数えている女の霊がいると聞き、東京アカリと神奈川スミレは現地に向かう。霊は自分を虐げた家を祟って滅ぼした後、井戸の中に住んでいたという。マフラーは首の断面を隠すためのものらしい。スミレは彼女に自分に近いものを感じ、面倒を見ることにした。

「さつまいもがひい、ふう、みい、よう・・・ ・・・ひとつ足りない・・・ あああぁぁぁ・・・」
「無くなったさつまいも・・・結局後から見つかったんですよ・・・馬鹿みたいでしょう?あはは・・・は・・・」
「さつまいもって・・・今はこんな簡単に手に入るんですか・・・私も明治に生まれれば良かったなあ・・・」

 

>神奈川スミレ
「私の他にも、同じような目にあった人がいると聞いて安心しました・・・でもスミレさんはまだいいですよ・・・お父上に愛されたんですから・・・」

 

本名「おいま」
さつまいもが貴重だった頃、倉敷のある金持ちの家でさつまいもが一個なくなった。下女のおいまは無実を訴えるも折檻された。おいまの父は娘が疑われたことを恥じ、娘を殺してその首を主人に差し出し、自分も切腹する。その後井戸からおいまの霊が現れ主人を狂い死にさせ、その家は絶えてしまったという。

◆参考資料
「日本怪異妖怪事典 中国」笠間書院

 

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愛媛ヒカリ

戦争帰りの軍人狸。出征する地元の人間達について行き、戦場で彼らを守護した。帰還後は兵隊志願の狸達の教官を務めている。徳島リンコとは互いに実力を認め合う仲で、日本の人間と狸の未来を考えるため、共に入会した。

「ん?お前も入隊志願者か?なかなか上手く化けてるじゃないか。良い兵隊になれそうだな、ははっ!」
「有事のために軍備は必要だが、戦争など起こらないのが一番なのだよ。我々狸も、二度の出征で何匹もの命を失ったからな・・・」
「私一匹では守れる数に限りがある。国中の狸を総動員しても、今後ますます進化する近代兵器の前では無力だろう・・・」

 

>徳島リンコ
「我々は村人たちを守りたかっただけだ。しかし時代の流れは止められん。狸たちにも自分の身は守れるくらいになってもらわねばな」

 

本名「三光姫狸(高井のおさん狸)」
日清・日露戦争の際、村人と共に出征して彼らを守ったという白狸。娘に化けることもできるが、顔が白すぎるのですぐに見抜かれてしまったらしい。現在は高井八幡神社境内の三光姫神社に祀られている。

◆参考資料
「伊予の狸話」創風社出版

 

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宮崎ナミ

山上の池に住む白蛇。人間の娘として生まれ育った経験がある。育ての親の墓参りをするだけの孤独な日々だったが、倶楽部に入り新しい生き方を見つけたようだ。白馬となって会員や荷物を運んだりもする。

「運ぶのは得意ですから任せてください!ただ白馬の姿はちょっと目立つんですよね・・・」
「倶楽部の集会に行かれるのですか?でしたら、私の背に乗ってください!私も誰か乗せていたほうが、人間に怪しまれませんから・・・」
「人間と妖怪は、共には暮らせないもの・・・でも、これからも村人たちを見守っていきたいと思います」
「この国では昔から、人間と妖怪が時には対立し、時には助け合って生きてきたんです。どちらかだけになるなんてことは・・・あってはいけません」

 

>奈良カグヤ
「カグヤさんのお話は聞いたことがあります。あなたが奈良の地を選んだのは、育ててくれた人々との幸せな思い出があるからでしょう?」

 

>滋賀リン
「い いえ、わ 私そんなに速くないので・・・し 失礼しますっ!」

 

本名「お浪」
鹿児島・宮崎両県に残る伝説。霧島山にある大浪池に住む蛇(または竜)が、子がいない夫婦の願いに応え、その娘として生まれるが、正体を見られて池に帰ってしまう。西都市ではお浪は白馬に姿を変えたともいわれ、麟祥院には両親が植えたという銀杏の木がある。

◆参考資料
「日本伝説大系 第十四巻 南九州」みずうみ書房

沖縄リサ

陽気なガジュマルの精。沖縄に来たクレハにいたずらを仕掛けるが逆に捕まり、許してもらう代わりに仕事を手伝うことを約束する。リサに課せられた仕事は俱楽部に入り、定期的に沖縄の情勢を報告すること。北海道チセに興味があるのか、よくちょっかいを出している。

「リューキューがオキナワになって、海の向こうから色んな人間が来るようになったけど、ボクたちの暮らしは変わんないよ!でもこのガジュマルに手を出したら、ただじゃおかないぞー!」
「おーし、今日も大漁大りょ・・・ってギャアアア!!タコが、タコが足にイイイ!!誰か取って取ってエエエ!!」

 

>北海道チセ
「はいたーい!同じくらいの子見ーっけ!大人たちは難しい話ばっかしててつまんないんだ!ボクとスモウしようぜ!!」

 

>長野クレハ
「ジョーセーって何をホーコクすればいいんだ?えーっと・・・あ!昨日会ったキジムナー、めっちゃタマタマでかかった!!」

 

>茨城ネネコ
「河童って相撲が得意なんだっけ?よしっボクと勝負だー!あ、やっぱ水の中じゃないと力が出ないのカナ?」

 

鳥取ミサ
「首を伸ばせるのすげー!ちなみにボクはキジムナー火を出せるぞーほらっ!」

 

種族「キジムナー」
ガジュマルなどの古木の精。様々ないたずらをするが、仲良くなると漁や山仕事を手伝ってくれる。縁を切るには蛸や熱い鍋蓋を投げつけたり、宿っている木を焼いたりすればよい。子供のような姿をしているが男女の性別があり、人間に嫁いだという話もある。

首里城のガジュマル(2008年)

 

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鹿児島レイ

妖艶な天女。彼女に誘われてその柄杓の水を飲んだ者は命を奪われるが、最近は怪しんで誰も飲もうとしない。俱楽部に勧誘されるとあっさり入会し、会員間の手紙や小物の配達も引き受けてくれるが、途中でいい男を見つけると寄り道するので、人間の郵便より遅い。

「ねぇ~この水おいしいからさぁ~一口飲んでみなぁい?万病に効く天女の霊水よぉ~ほんとだってばぁ~」
「手紙ぃ?いいわよそのくらい~。でもちょぉっと時間かかっちゃうかもねぇ~あたし寄り道好きだからぁ~うふふ」

 

>香川シロ
「あたしはいつも空からエモノを見つけるんだけど~シロちゃんの方が町中のエモノには詳しそうねぇ~じゅるり」

 

>奈良カグヤ
「知ってるわよぉ~あんたモテモテだったんでしょぉ?なのにもったいないわぁ~あたしが遊び方教えてあげよっかぁ?」

 

種族「天降女(あもれおなぐ)」
羽衣美女(はごろもまんじょ)とも。奄美大島でいう天女。白い風呂敷包みを背負って天から下りてくるが、そのときは必ず小雨が降る。男を誘惑して命を取るという。また水を入れた柄杓を持っているが、決してその水を飲んではならない。

愛知シノ

白い蝶の姿をとる、戦国時代の姫の霊。意外にも餅つきが得意で、倶楽部の宴会では全員に餅をふるまってくれる。また成仏できずに苦しむ幽霊に、餅を与えて供養したりもする。趣味は狂言などの観劇。

「ここにも霊がさまよっていますね・・・私がお餅をお供えしてあげますの。どうか、やすらかに・・・」
「私の塚の近くには舞台があって、観客に塚が荒らされることもありました。でもそこで見る狂言は、私にとっても慰めになったんですの」
「倶楽部の宴では劇やミケさんの踊りも披露されるので、いつも楽しみなんですの!」

 

>静岡レン
「あ、あなたはまさかクモの妖怪ですの!?た、食べないでくださ~い!!」

 

>山梨ナギサ
「わあ~~っ!ナギサさん、みんなの分まで食べちゃダメですの!!」

 

本名「やすら姫」
美しい娘が毎晩農家を訪れ、杵を借りていった。ある男が娘の後をつけていくと、塚のあたりで消えた。そこを掘ると赤い瓶が出てきて、中には骨が詰まっていたが、空気に触れると白い蝶となって飛び去った。これは長篠の合戦で亡くなった姫の霊で、村人に自分達の供養を頼んだという。

◆参考資料
「日本の伝説7 愛知の伝説」角川書店
「あいちのむかしばなし5 やすらひめ」愛知県教育振興会