阿波の狸達が争った合戦で活躍した女傑。今でも武術指南や用心棒をしているがあくまで副業で、本業は乳母らしい。四国には狸が多いが、汽車を化かそうとして轢かれた者、人間と共に出征して戦死した者もおり、彼女は倶楽部に入って新時代の狸の在り方を模索している。
「だから～、あたいの本業は喧嘩じゃなくて子育てなんだって。倶楽部でもそっちの･･･え？もう二人もいるって？」
「狸の世界も人間と同じ、喧嘩も戦もするのさ。でも日本は開国し、外国と戦争も始めた。もう狸同士で争ってる場合じゃないんだよ」
＞愛媛ヒカリ
「いくらあんたがいても、狸たちの命までは守れなかったんだろう？これ以上人間の戦争に関わるのはやめた方がいいと思うけどねえ」
本名「臨江寺のお松」
「阿波狸合戦」で勇名を馳せた女狸。六右衛門の娘の乳母だったが、狸合戦では義弟の庚申新八と共に金長に味方して奮闘した。美人に化けるのが得意で、若者が度々化かされたという。現在は臨江寺の境内に「お松大明神」として祀られている。
◆参考資料
臨江寺境内「お松大明神」の立札
