妖女倶楽部

妖怪創作「妖女倶楽部」のキャラ設定置場。暫定版につき後に変更・削除する場合があります

宮城マキ

鬼の軍勢を率いていた鬼女。朝廷軍の武士に討たれた後、寺で供養された。明治になってその寺が廃され、その騒動で長い眠りから目覚めた。様子を見に来たクレハと出会い「討たれた鬼」同士親しくなる。今後の動向はクレハ次第だが、今は千年ぶりの娑婆を楽しんでいる。

「朝廷が鬼の屍の上に築いた国がどうなってるのか・・・ちょっくら見てくるかねえ」
「ふーん、何だか知らんけど国中で寺を壊してるのかい。バカだねえ、あたいみたく封じられてる妖怪がゴロゴロいるってのにさあ」
「田村の奴は一応供養はしてくれたみたいだからねえ。人間を襲うのは勘弁してやる。ただ他の魔鬼のモンはどうだろうねえ?」
「今の朝廷は国の中の鬼じゃなく、国の外の鬼と戦ってるのかい。ご苦労なこったねえ」

 

>長野クレハ
「なんだい、人間相手に国盗りでもすんのかと思ってたのに、まだ決めてないのかい。まあいいさ、あたいはお頭に従うとするよ」

 

本名「魔鬼女」
牧山にいた「魔鬼一族」の頭領の妾。坂上田村麻呂の軍と激しく戦った末、討ち取られる。田村麻呂は彼女のもとどりを納めた観音像を本尊として魔鬼山寺を建立、その霊を慰めた。寺は二度の改名後、明治政府が行った神仏分離の影響で廃寺となったが、観音像は梅渓寺に移された。

◆参考資料
「日本怪異妖怪事典 東北」笠間書院