非業の死を遂げた飼い主の血をすすり、化け猫となった猫。退治された後も祟りをなしたため供養され、ようやく眠りについた。しかし長野クレハに起こされ、逆上して襲い掛かる。激闘の末クレハに敗れたが、彼女を新しい主人と認め、命じられるがままに倶楽部に加入した。
「コマは恨みから化け猫になった・・・だから恨む以外の生き方を知らない」
「せっかく気持ち良く寝てたのに・・・どうして起こしたの・・・?祟ってやる・・・この尻尾にかけて、七代祟ってやる・・・」
>長野クレハ
「人間にしては強いと思ったら・・・お前は鬼だったのか・・・にゃあ・・・毎日餌をくれるなら、お前を手伝ってやってもいい・・・」
>新潟ミケ
「踊る・・・?そんなの無理・・・コマには戦うことしか・・・って引っぱるにゃああ!」
「鍋島の化け猫騒動」は、龍造寺家の飼い猫だった「こま」が化け猫となって鍋島家を襲ったという怪談。様々な芝居や講談の題材とされたため、細部の設定は一定していない。白石町の秀林寺には七尾の化け猫を祀った祠がある。現地の伝説では龍造寺家とは無関係だが、混同して語られることも多い。
◆参考資料
「日本の伝説38 佐賀の伝説」角川書店