月に住む天女。遠い昔に大和国で暮らしていたことがあり、ほとんど覚えていないが何となく愛着があるので、地上に降りてきたときの拠点としている。人類が月に進出して「穢れ」を持ち込まないよう監視しており、倶楽部に入ったのも間接的に人間の動向を探るため。
「人類の科学力の発展は著しい。あと数十年のうちに月に到達するでしょう。しかし月は我ら天人の領域。地球の穢れを持ち込ませるわけにはいきません」
「地球はあらゆる苦しみで満ちている。これが穢れでなくて、何であるというのですか」
「人間の集まる所には近づきたくないのです。あなたたち妖怪のほうが純粋な分、まだ救いがあります」
「我々が人間に与えた不死の薬は、すぐに焼却されてしまったとか・・・。理解できません。彼らは不老不死を望んではいないのですか?」
「確かに私は地球に配流された際、人間の夫婦のもとで暮らしていたようです。しかしもう私には、当時のことを思い出すことはできません。・・・それでも、この地は私にとって、特別な場所のように感じるのです」
>鹿児島レイ
「あなたの下賤な遊びに付き合うつもりはありませんが、あなたがこれ以上天女の名を貶める行為をしないよう、監視する必要はあるでしょう」
>宮崎ナミ
「私が人間のもとで暮らしていた間、幸せだったのか・・・今となってはわからないことです。あなたは幸せだったのでしょう?ならば・・・忘れないでください」
>広島オロチ
「・・・はあ、こんな酔っ払いに絡まれるなんて。やはり倶楽部の集会になど出席するべきではなかった。もう帰っていいですか?」
「竹取物語」のヒロイン。竹取の翁は「讃岐の造」と呼ばれていることから、竹取物語の舞台は広陵町の讃岐神社周辺だと考えられている。かぐや姫を迎えに来た月の天人達は地上を「穢れた所」と呼んでおり、かぐや姫は何らかの罪を犯したため地上に堕とされたらしい。